PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)事業とは、公共施設等の建設、維持管理等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法です。民間の資金やノウハウを活用して社会資本を整備することにより、安価で適正な品質の公的サービスの実現を目指すもので、もともと1980年代に英国でスタートしました。日本では平成11年に「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)」が施行され、国の施策としても進められています。

PFIのメリットとして、第1に、文字通り民間の資金を活用することにより、従来の公共工事と比べて公共側の初期投資に係る一時的な財政支出の増大を避けることが可能になります。具体的には、事業を遂行するために設立する特別目的会社(SPC)が、プロジェクト・ファイナンス(※1)により必要な資金を調達して施設を建設し、公共側はSPCに対して施設の供用開始年度より事業期間に渡って平準化して支払うことになります(※2)。

第2に、複数の業務を包括化して委託することで事業効率性の最適化が図られることが挙げられます。従来方式では、建物を新築する際、設計・施工・維持管理の各業務の発注は別個に行われますが、これをPFI事業として一括発注することにより、設計段階より建設・維持管理の意見を反映させるなど創意工夫を凝らし、品質を維持したうえで価格低減を図ることが可能となります。また各業務間の事業リスクは一旦SPCで負った後、各業務受託企業に移転されるため、公共側のリスク負担が軽減されます。

本事業においては、SPCである長崎ホスピタルパートナーズが、新病院の設計・建設・解体などの施設整備のほか、建物保守・清掃・警備などの維持管理および売店等利便施設運営を長崎市より包括的に受託し、各業務を実施するコンソーシアム企業13社(地元7社を含む)に再委託します。
なお、医療に直接関わる診療部門については、これまで通り、長崎市(4/1付けで独立行政法人に移行済)が直接運営していきます。

※1. 返済原資を当事業から生み出されるキャッシュフローだけに依存する金融手法。
※2. 本事業においては、各施設の完成年度末に当該施設の代金が一括して支払われます。その意味で事業概要のページで「PFI的手法」という表現を用いました。



スキーム図



■コンソーシアム企業
大成建設株式会社 http://www.taisei.co.jp/
株式会社久米設計 http://www.kumesekkei.co.jp/
株式会社松林建築設計事務所 http://m-a-d-o.co.jp/
TID設計(旧池田設計) http://tidsekkei.co.jp/index.html
株式会社西海建設 http://www.saikai-grp.com/
株式会社三基 http://www.sanki-nagasaki.co.jp/
株式会社松栄設備 coming soon
錦建設工業株式会社 http://www.nishikikk.co.jp/
大成有楽不動産株式会社 http://www.taisei-yuraku.co.jp/
株式会社クリーン・マット http://www.cleanmat.co.jp/
株式会社城保安警備 http://www.johoan.com/
株式会社光洋 http://www.koyo-dispars.co.jp/
株式会社パースジャパン http://persjapan.co.jp/
フジエアテック http://fuji-airtech.co.jp/index.html




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